過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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52:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:23:35.99 ID:h8nHpmiS0
 実は、加蓮をこんな高級レストランに誘ったのも、ちゃんと理由がある。
 まず、加蓮ぐらいの年頃の少女は、皆背伸びをしたがるものだということ。慶もこのあたりはしっかり心得ている。
 次に、加蓮に正式なテーブルマナーを覚えさせること。
 加蓮が順調に活躍していけば、いずれ社会的身分の高い人々と会食する機会もあると思われる。トップアイドルとしての意識を、涵養するためでもあるのだ。
 
「どうだ? 絵に描いたような高級レストランだろ?」

「う、うん……正直、緊張しすぎて味がわかんないよ。だって、このドレスにこぼしたらと思うと気をつかうしさ」

 今の加蓮の服装は、ピンクのカクテルドレスである。慶がこの食事のためにレンタルしたもので、初めて着るドレスに加蓮は戸惑い気味だった。

「その気持ちは分からなくもない。けど、テーブルマナーは万国共通だし、今のうちに覚えておけよ」

「えーっ、二人っきりの食事の時でも、私の教育なの?」

 頬を膨らませる加蓮を見て、やっぱり早すぎたか、と思わないでもない慶だった。


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