過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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61:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 22:27:03.49 ID:4bekVCDt0
 慶は奈緒に詰め寄り、彼女の手を握った。口調の変化と、突然手を握られるという行為に、奈緒は思考がストップしている。これでイニシアチブはこちらのものだと、慶は勝利を確信した。

「俺は前から、お前が伸び悩んでいるのを知ってた。本心を言うと、俺はお前をプロデュースしてやりたいぐらいなんだ」

「そんなこと、急に言われても……」

 奈緒は困惑し、下を向く。そこで慶はあえて一度手を離し、椅子に座り直した。

「いきなりこんなこと言って悪かった。けど、俺の気持ちは無碍にしないでほしい」

「い、いや、こんなアタシを気にかけてくれるのは、正直嬉しいよ。けど、アタシは……」

 二人の間に、気まずい沈黙が流れる。
 しかし、気まずい空気になるのも予測していたことだ。こういう空気になったら、自分から話題を変え、別のものに目先を向かせることができる。



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