過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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68:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 22:34:06.28 ID:4bekVCDt0
 美城常務は暫く思案しているようだったが、顔をあげると、

「君の意見はわかった。では、清川君が担当していたアイドルだが……」

 清川を切り捨てることは、決定したかのように話を進めた。

「私には是非とも、神谷奈緒を担当させていただきたいのですが」

 慶が言うと、美城常務は少し驚いたような顔をした。

「私にとっては、彼女も懸案事項の一つだったのだ。何せ、いままで様々なてこ入れをしたにも関わらず、彼女の業績は伸びていない」

「私が見るに、神谷は北条とおなじように、大器晩成型だと思います。いま暫く、私におまかせください」

「何か構想があるのだな。よろしい、君の好きなようにしなさい」

 奈緒を担当したいと言うのは、少し性急すぎたかもしれない。しかし社内には、美城常務の方針に反発している勢力も大きく、美城常務としては少しでも使える手駒が欲しいはずだ。
 ここは美城常務に与するべきだろうと、慶は判断した。
 そろそろ、美城常務の後ろ盾を得て、346内での地歩を固める時期なのではあるまいか。



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