214:名無しNIPPER[saga]
2016/03/31(木) 22:46:20.96 ID:f4dqB0Zf0
「個人的感情から、殺人ですか」
彼女はそう言いながら、ごく普通にベッドに入ってくる。
「大本営に貸しを作ったもんだ」
「知ってますよ。抜け目ありませんね」
由良の瞳に私が映る。
「あの野郎、私も殺そうとしたからな」
「…それでも私は貴方を怒りますけどね、先生」
「やめろ。涼風といい、夕立といい、先生先生っていつの話だ」
「先生は先生です。…患者に手を出されたからって馬鹿ですか?
なんの罪もない金剛たちごとラバウルを壊して。あなた、やり過ぎです」
「そうか?選ばせたぞ、酷い事になるってな」
「本当に馬鹿です。あなたはそう。
姉を救って、キャリアを蹴ってまで軍人にまでなった」
「……後悔してるよ、酷くね」
「でもですよ?本当に、どこまでも正しくないですが、先生に私は共感してます」
「………」
「終わると、いいですね戦争」
由良はそう言って私の首に触れた。
了
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