過去ログ - 文香「物語の、終わりと始まり」
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10: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:11:47.30 ID:55TQ6eys0
初めは、自覚すらありませんでした。

再会して、置いて行かれたと思いました。

近づきたい、追いつきたいと思いました。
以下略



11: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:12:21.17 ID:55TQ6eys0
でも、その前に一つ済ませておくことがありました。

「アイドルグランプリ」

年に一度開催される、その名の通りアイドルのNo.1を決めるためのイベント。
以下略



12: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:12:53.41 ID:55TQ6eys0
それから私は、今まで以上に仕事に全力で取り組みました。

私から彼に贈れるものが、一つでも多いように。

動機は不純かも知れません。
以下略



13: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:13:24.42 ID:55TQ6eys0
結果はグランプリ。

ええ、1位です。

望んだ結果ではあります。
以下略



14: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:13:50.81 ID:55TQ6eys0




☑ 彼に、トッププロデューサーの称号を贈る。
以下略



15: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:14:28.70 ID:55TQ6eys0
あと、一つ。

告白するといっても、今すぐお付き合いをしたいというのではありません。

何より私はアイドルなのですから、スキャンダルになってします。
以下略



16: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:15:18.71 ID:55TQ6eys0
事務所に戻る途中、彼は運転しながら話しかけてきました。

「アイドル、やってて良かったか?」

もちろんです。
以下略



17: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:15:46.52 ID:55TQ6eys0
彼は事務所と私が今住んでいる叔父の家のちょうど中間にあるコンビニの駐車場で、車を止めました。

これは、彼なりの覚悟の表れなのでしょう。

私の話次第で、事務所〈今とこれから〉と叔父の家〈いままで〉のどちらにでも向かえるように。
以下略



18: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:16:43.65 ID:55TQ6eys0
私の方は、覚悟できています。

たとえ振られようと、私は今までの思い出を、大切に取っておくと思います。

貴方に教えてもらった世界は、それほどまでに輝きに満ちていて。
以下略



19: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:17:10.85 ID:55TQ6eys0
……。

言ってしまいました。

顔が熱いです。
以下略



20: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:17:41.13 ID:55TQ6eys0
「ああいや、悪い意味じゃ無くてな、こんなこと言うのはプロデューサー失格なんだけど」

「文香の楽しげな表情とかを、もっとたくさんの人に見てもらいたいって思いながらも、どこかで、そんな表情を見せるのは俺だけにしてほしいって思ってる自分がいた」

「こんな浅ましい自分が嫌になる」
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