14: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:13:50.81 ID:55TQ6eys0
☑ 彼に、トッププロデューサーの称号を贈る。
15: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:14:28.70 ID:55TQ6eys0
あと、一つ。
告白するといっても、今すぐお付き合いをしたいというのではありません。
何より私はアイドルなのですから、スキャンダルになってします。
16: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:15:18.71 ID:55TQ6eys0
事務所に戻る途中、彼は運転しながら話しかけてきました。
「アイドル、やってて良かったか?」
もちろんです。
17: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:15:46.52 ID:55TQ6eys0
彼は事務所と私が今住んでいる叔父の家のちょうど中間にあるコンビニの駐車場で、車を止めました。
これは、彼なりの覚悟の表れなのでしょう。
私の話次第で、事務所〈今とこれから〉と叔父の家〈いままで〉のどちらにでも向かえるように。
18: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:16:43.65 ID:55TQ6eys0
私の方は、覚悟できています。
たとえ振られようと、私は今までの思い出を、大切に取っておくと思います。
貴方に教えてもらった世界は、それほどまでに輝きに満ちていて。
19: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:17:10.85 ID:55TQ6eys0
……。
言ってしまいました。
顔が熱いです。
20: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:17:41.13 ID:55TQ6eys0
「ああいや、悪い意味じゃ無くてな、こんなこと言うのはプロデューサー失格なんだけど」
「文香の楽しげな表情とかを、もっとたくさんの人に見てもらいたいって思いながらも、どこかで、そんな表情を見せるのは俺だけにしてほしいって思ってる自分がいた」
「こんな浅ましい自分が嫌になる」
21: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:18:08.98 ID:55TQ6eys0
……。
夢でも見ているのでしょうか。
視界が霞みます。
22: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:18:55.08 ID:55TQ6eys0
はらり、と。
ページのめくれる音がしました。
私の綴る物語は、ここで幕を閉じます。
23: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:21:56.42 ID:55TQ6eys0
一応これで完結になります。
書きためをコピペするだけの作業でこんなに精神に来るなんて聞いてないんですが。
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