4: ◆sDG6cMODAE[sage saga]
2016/03/29(火) 23:08:35.05 ID:55TQ6eys0
数年後。
私は上京して、古書店を経営する叔父の家で手伝いをしながら大学に進学をしました。
彼とは、彼が就職してから一度も会っていません。
とても忙しいそうで、年の瀬の集まりにも顔を出すこともしませんでした。
その時、彼の御両親は私に、彼からの伝言を伝えてくれました。
「今の仕事にも慣れてきたから、もう少し落ち着いたらちゃんと会いに行く。少し話したいことがある。期待して待っていてくれ」
得意げな彼の顔が思い浮かびます。
今までの、本では得られなかった数々の思い出が、彼が私に見せてくれた世界が、頭の中に浮かんできました。
「期待していろ」と言いますが、何に期待すればいいんでしょう。
そういえば、私は彼が何の仕事をしているのか知りませんでした。
今度会ったときにでも聞いてみましょう。
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