過去ログ - 【艦これ】Z3「壁の上でダンスを」
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17:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 20:22:40.83 ID:1bBR+Rra0
提督「ともかくトンズラしないと」

私は運転席に乗り込み、彼女は助手席に座った。

宿へと戻る道の途中、私は彼女にずっと気になっていたことを尋ねる。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 20:34:34.65 ID:1bBR+Rra0
10月18日。東ドイツの社会主義統一党の政治局は書記長のホーネッカーを解任し、新たにエゴン・クレンツを書記長の座に据えた。

しかし、そうした上層部の努力にもかかわらず東ドイツの崩壊は止まる気配を見せない。


以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 20:47:33.88 ID:1bBR+Rra0
◆◆◆

11月9日は木曜日だった。

昼ごろ、誰もが恐れて近寄らないシュタージ本部の前に何気ない様子で一台のトラバントが停車した。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 20:57:50.61 ID:1bBR+Rra0
◆◆◆

11月9日、私たちはシュタージ本部を襲撃した。

艤装を展開したマックスを連れて、資料庫を目指す。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:07:02.43 ID:1bBR+Rra0
この突然の襲撃事件は驚きをもって迎えられ、すぐさま警察による追跡網が形成されようとしたが、結局それはまったくうまくいかなかった。

夕方、TVで政府の広報官がこう述べたことが原因だった。

「東ドイツ国民はビザ取得のための煩雑な手続きを経ずに、西ドイツに出国できる」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:15:51.00 ID:1bBR+Rra0
ベルリン市内は大変な騒ぎだった。ベルリンの壁には人々がよじ登り、西側の見ず知らずの人たちと抱き合っていた。

私たちはベルリンの壁のそばに車を止め、その狂騒を見つめていた。

Z3「……これで東ドイツも終りね」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:19:50.73 ID:1bBR+Rra0
私はマックスを抱いて壁によじ登り、彼女を静かに降ろすとその手を取った。

提督「あんまり慣れてないから、ぎこちなくてもかんべんしてくれよ?」

Z3「なによそれ、そっちから誘ったくせに」
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:22:54.77 ID:1bBR+Rra0
どこからか音楽が流れてくる。そのまま手をつないでくるくると踊る。

回る景色の中央には楽しそうに笑っているマックスの顔があった。

心の底から笑っている顔だ。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:27:43.71 ID:1bBR+Rra0
ここからは後日談となる。マックスと私は西ドイツ経由で日本に帰国し、
マックスの両親が持ち出そうとしていた艦娘に関する資料を西側に公開した。

それはナチスの科学者たちの生き残りが行った艦娘への冷酷な実験の記録だった。それにかかわった人々は個々に弾劾された。

以下略



26:名無しNIPPER[sage]
2016/03/30(水) 21:34:37.85 ID:Y6O07Idlo
続き来てたのか


27:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:37:56.72 ID:1bBR+Rra0
◆◆◆


私はここまで書いて手を休めた。

以下略



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