3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/30(水) 17:34:06.77 ID:RLeRTW2q0
彼が歌いだすから、こっちもつい反射的にそれに合わせちゃって。
それがすんだら、二人の絡んでいた小指がスッ、と離れ離れになる。
「じゃあ、行って来るから……ハメ、外すんじゃないぞー」
くしゃり、と私の頭を一撫でし、彼は元気よく玄関を飛び出して。
その後姿を見送ってから、私は閉まる扉に向けて「まったくもう」と独りごち、
まだ彼の感触が残る小指を、そっと見つめてため息をついたのだった。
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