31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 04:37:44.41 ID:dtQzZvW00
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「料理を作る前に聞いておきたいんだけど、環はどんな料理なら作れるの?」
エプロンをしながら私がそうたずねると、可愛らしい子豚の顔がプリントされているエプロンをつけた環が、
32: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 04:38:47.99 ID:dtQzZvW00
とは言え、こうなることは正直予想してた通り。
私はそのまま、話の本題に入っていく。
「じゃあ、今日は環の作りたい料理を作ることにしようよ。何か、リクエストはある?」
33: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 04:39:49.75 ID:dtQzZvW00
「でも、環も女の子なんだから。美味しい料理の一つぐらい、作れた方がカッコいいと思うけどなぁ」
「うぅ、か、カッコいい? 料理を作れるのが?」
34: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 04:40:34.71 ID:dtQzZvW00
「なんだか色々あって、どれが良いか決めらんないよー」
「まぁ、焦らなくてもいいさー。ほら、これなんてどう?」
35: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 04:55:03.90 ID:dtQzZvW00
そうして環が悩むこと十数分。
さすがにそろそろ作るものを決めないと、今度は完成する時間が遅くなってしまう。
私は作戦を変更し、料理本から作りたい物を探すのを止めて、直接環になにが食べたいか聞いてみた。
36: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 04:55:37.92 ID:dtQzZvW00
ここまで。
37: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 17:50:19.14 ID:dtQzZvW00
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食材と容器が並べられた調理台に立ち、環が作業する隣。
私は彼女の手元を見ながら、順番に作り方を説明していく。
38: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 17:51:20.92 ID:dtQzZvW00
「あんまり体温が伝わると、べちゃべちゃになるからね。塩は、ちゃんと入れた?」
「あ! 忘れてた!」
39: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 17:52:11.50 ID:dtQzZvW00
「今日はそのまま焼いてるけど、他にも煮たり、蒸したり……焼き方にも、いくつか種類があって……」
そう、環に説明をしていたときだった。
がちゃりと部屋の扉が開き、「ただいま戻りました」と貴音が姿を見せる。
40: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 17:53:05.08 ID:dtQzZvW00
「お帰り、貴音。今日のメニューは、環の希望でハンバーグになったよ」
「それはそれは……響?」
41: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/01(金) 17:54:13.77 ID:dtQzZvW00
「た、貴音さん。味見係はないけど、おかわりも出来るようたまきが一杯作っておくから、ね?」
「そういうことだから。ほら、貴音もいつまでも拗ねてないで」
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