過去ログ - 【ガルパン】黒森峰生徒A「...よかったね副隊長」
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11: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:28:03.16 ID:+Ljq0GoP0

生徒A「副隊長の様子にはみんな気がついてたのに...」

車長「先輩の私らがもっと上手く立ち回ってたら違ったのか?てか同じ1年は何してたんだよ」

以下略



12: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:29:05.80 ID:+Ljq0GoP0

様子がおかしい事に気がついた彼女の同車両のチームメイトは声をかけていた。しかし大会以前私達チームメイトは西住流家元の娘であることから、触れ難い高尚な存在として隊長と副隊長に対して一歩引いて接していた。黒森峰にとっての西住流はそれだけ大きな存在だった。その距離感や大会での敗戦した雰囲気に呑まれ誰一人副隊長に、踏み込んで行けなかった。また救助に向かった彼女の行動に内心で賞賛していても、私たちは西住流の黒森峰。勝つことを尊ばねばならない流派としての在り方では、彼女を表立って褒められない。そんな考えが綯交ぜになり、誰ひとり大会について触れなかった。誰も彼女に労いの言葉も叱責の声もかけることができなかった。そんな状態が続いていたのだから、彼女が来なくなったのは当然かも知れない


13: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:30:50.61 ID:+Ljq0GoP0

車長「でもきっと隊長がなんとかしてくれる」

装填手「すぐに戻ってくるよね」

以下略



14: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:31:46.09 ID:+Ljq0GoP0

生徒A「それにあの逸見って子もだいぶ副隊長を気にしてるみたいだし、戻ってきてからは一年生全員もっと交友深められるんじゃない」

車長「私達も改めないとな、隊長にも副隊長にももっと踏み込もう」

以下略



15: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:32:22.76 ID:+Ljq0GoP0

だけどそのまま年も明け年度が終わっても副隊長が戻ることはなかった。彼女が転校していったことを知ったのは、3年生が卒業し私達が進級しチームが一新された時だった。



16: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:34:38.98 ID:+Ljq0GoP0

生徒A「戦車道の無いどこかの女子学園に転校したそうよ」

装填手「そっか...戦車道辞めちゃったんだね」

以下略



17: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:35:54.03 ID:+Ljq0GoP0

それからは新体制になったチームで新たに副隊長として逸見が就任した。彼女は西住流門下生でも実力者で隊長との連携も良く、徹底した西住流に準じる指示を行う厳格な指揮者だ。だけどそんな彼女を見てると、その場に合わせた奇抜な指示を出す逸見とは真逆の元副隊長を思い出し懐かしくなる。彼女は今は戦車道とはまったく違う道を進んでるんだろう、もう立ち直れているだろうか。願わくばあの試合に囚われていないことを元チームメイトとして祈る。

彼女が居たことが過去になり、新しくまとまったこのチームでの優勝を私達は確信していた。そうして予想通り黒森峰は順調に決勝まで進んだ。


18: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:36:27.95 ID:+Ljq0GoP0

車長「決勝の相手は今日試合してるんだっけ?どことどこよ」

装填手「プラウダと大洗女子ってところみたい」

以下略



19: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:36:59.29 ID:+Ljq0GoP0

私達は打倒プラウダと息巻いていたが、翌日のブリーフィングにてその予想は大きく外れていたことを知った。



20: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:41:59.76 ID:+Ljq0GoP0

まほ「決勝の相手は大洗女子学園だ」

黒森峰選手一同「「!?」」

以下略



21: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:43:55.16 ID:+Ljq0GoP0
まほ「―――相手は8両だけだが甘く見るな、車両数を覆して決勝まで来ている。全力でかかるぞ戦い圧倒する以上だ、解散」

隊長と副隊長が立ち去ってからの、会議室は一気に騒がしくなった。新入生の1年生達を除くメンバーが、各々で思うことがあったのだろう。私だってそうだ。なぜ戦車道をやめたはずの彼女が、他校で隊長をやっているのか。私達のチームではダメだったのか。マイナスな声も多く聞こえたが、当時助けられた三人赤星
達は喜び涙していた。皆思うところはあっても副隊長が戦車道を続けていたことに何処か安堵しているように見えた。私だけでなく他の面々も彼女が居なくなったことに、何もできなかった負い目を感じていたのかもしれない。私達はただ彼女が戦車道を続けていたことが嬉しかった。そんな私達の様子を何も知らない1年生達は怪訝そう見ていた。



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