過去ログ - 【ガルパン】黒森峰生徒A「...よかったね副隊長」
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4: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:12:46.91 ID:+Ljq0GoP0
伊達に強豪校の一角にいるわけじゃない。先輩達は決して折れない。私達黒森峰はそういう風に鍛えられた、心配するのはむしろ失礼だ。悔しさを噛み締めそれでも既に前を見ているであろうチームを想像し、自分たちも気持ちを切り替えながら戦車の回収先へと向かった。


5: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:14:16.46 ID:+Ljq0GoP0
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落ち着いているであろうと予想していたチームは騒然としていた。2人の一年生が号泣しているのをチームメイトが宥めている。3年生の一部も同じように泣いている。そんな中を審判団や運営の方が慌ただしく動いていた。状況がまったくわからない。すぐ近くに居た子を捕まえ話を聞き言葉が出ず、私はいたたまれない気持ちになった。



6: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:15:32.57 ID:+Ljq0GoP0

車長「ど、どうしたんだって?」

装填手「何かあったの?」

以下略



7: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:16:39.91 ID:+Ljq0GoP0

装填手「え...」

車長「...」

以下略



8: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:22:12.70 ID:+Ljq0GoP0

離れた所で西住隊長が副隊長に何かを伝えてこちらへ戻ってきた。

まほ「直に表彰式だ。大会はまだ終わってない移動しろ」

以下略



9: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:23:15.95 ID:+Ljq0GoP0
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大会が終わって3ヶ月が立ち秋から冬へ変わる頃、副隊長が戦車道に来なくなった。

装填手「副隊長今日も来てないね」
以下略



10: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:27:07.86 ID:+Ljq0GoP0

大会以降の副隊長は自ら指揮することをしなくなった。隊長からの指示を的確にこなし連携もとれている。副隊長として十分に働いている。だけど以前のようにその場に合わせた独特の作戦等をすることはなくなった。完璧な形で隊長からの作戦を遂行するように機械的に動くようになっていた。その姿が私は自分の意思で戦車道をやってるわけじゃないと言っているようで、見ていて悲しい姿だった。


11: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:28:03.16 ID:+Ljq0GoP0

生徒A「副隊長の様子にはみんな気がついてたのに...」

車長「先輩の私らがもっと上手く立ち回ってたら違ったのか?てか同じ1年は何してたんだよ」

以下略



12: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:29:05.80 ID:+Ljq0GoP0

様子がおかしい事に気がついた彼女の同車両のチームメイトは声をかけていた。しかし大会以前私達チームメイトは西住流家元の娘であることから、触れ難い高尚な存在として隊長と副隊長に対して一歩引いて接していた。黒森峰にとっての西住流はそれだけ大きな存在だった。その距離感や大会での敗戦した雰囲気に呑まれ誰一人副隊長に、踏み込んで行けなかった。また救助に向かった彼女の行動に内心で賞賛していても、私たちは西住流の黒森峰。勝つことを尊ばねばならない流派としての在り方では、彼女を表立って褒められない。そんな考えが綯交ぜになり、誰ひとり大会について触れなかった。誰も彼女に労いの言葉も叱責の声もかけることができなかった。そんな状態が続いていたのだから、彼女が来なくなったのは当然かも知れない


13: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:30:50.61 ID:+Ljq0GoP0

車長「でもきっと隊長がなんとかしてくれる」

装填手「すぐに戻ってくるよね」

以下略



14: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/03/31(木) 10:31:46.09 ID:+Ljq0GoP0

生徒A「それにあの逸見って子もだいぶ副隊長を気にしてるみたいだし、戻ってきてからは一年生全員もっと交友深められるんじゃない」

車長「私達も改めないとな、隊長にも副隊長にももっと踏み込もう」

以下略



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