8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/01(金) 01:52:46.69 ID:XGVZ0Gc90
「じゃあ、お子さんのためにも早く帰ってあげないといけませんね」
これ以上、彼の子供の話は聞きたくない。五年前心の底から欲しかった彼の子供だが、そこに私の面影はないのだ。彼が私以外の人の物になってしまったと痛感させられてしまう。
「いやぁ、そういうわけにもいかなくて……これから接待なんですよ」
こんな時間から接待とは。やはりプロデュース業は不規則なのだろう。理解のある人でなければ彼と一緒になってもすぐに別れていたかもしれない。
「相変わらず忙しいんですね……」
「ははっ。でも家族のためですからね。大したことないですよ」
彼の口から家族の話題が出るたびに胸の奥に棘が刺さったかのような痛みを覚える。このままでは私が壊れてしまいそうだ。
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