過去ログ - 二宮飛鳥「シンデレラパーティー」
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 05:30:05.73 ID:oKvZNjni0

――

 速水奏。彼女が何を考えているのかはわからないが、ボクが望んでいたのは『こういう状況』だ。だから今回のことは好都合だ。

 それなのにどうして迷っている風に装ったか? ……最初から『仲間を探している』といった風に話せばそれはすなわち弱みをさらしているに等しい。『仲間を探している』ということは『仲間が必要な状況にある』ということだからだ。

 奏さんが話していたこともすべてが真実というわけではないだろう。ボクと同じで、何か隠していることは確実だ。

 ボクが奏さんに尋ねたことはほとんどが本当に気になったことでもある。返事を迷ったこと以外はあまり嘘をついていない。

 奏さんはボクに勝つことができる……これは本当かどうかわからないが、ただのブラフという可能性の方が高い。ボクと組もうとしている理由は単に『神崎蘭子の能力を間近で見ることによって何か穴がないかを調べる』ためだろう。

 そのことをわかっている上で奏さんと組もうとしている理由は、言うまでもなく、そうした方がいいと思ったからだ。

 神崎蘭子の能力はおそらくアイドルの中でも規格外だ。ただし、そこに欠点がないわけではない。その欠点を隠すために、他のシンデレラと組むべきだと考えた。

 速水奏。彼女のアイドルの能力が何なのかはわからない。

 わからないが、利用させてもらう。

 利用される代わりに、利用してやる。



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