過去ログ - 【ガルパンSS】 「そんなものはない」
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10: ◆663LzicDVs[saga]
2016/04/01(金) 05:04:09.60 ID:SGHEm4Bk0
 木曜日の練習の時は困りました。

 だって何かというとその、西住殿が私の髪を触ったり、背中を撫でて来たりされるので……

 いや、他の皆さんの注意が向いていない絶妙なタイミングで実行するところは、さすがと感心したのでありますが。

 とにかく砲弾を扱っているんですし、練習中とはいえ何かあったら大変です。いくら西住殿でもダメですよぉと抗議すると、ごめんね、これからはしないからとすぐ謝ってくださったんですが。

 その代わりにということで、何故かその日はお部屋にお泊りすることになってしまいました。その理屈はよくわからなかったんですが。

 いや、もちろん私としては願ったりかなったりなんですよ?

 お気に入りの寝袋を持ち込んで、西住殿と二人っきりで思う存分戦車について語り合える! こんな機会、そうそうあるものじゃありませんから。

 でも……寝袋の使用は許可されませんでした。

 ついでに言いますと、戦車についてのお話も、ほとんどできませんでした。

 え? じゃあずっと寝ちゃってたのかって?

 うぅ、えっと……そうじゃないんです……

 むしろ、二人とも、全く寝ていないというか……その……

 西住流の体術のものすごさを思い知ったといいますか……

「にっ西住っ殿っ、どこでこんな、たた卓越した技術をお習いになったので、ありますかっ……!?」

 ひたすら翻弄されながらの私の必死の質問に、

「んー? 別に習ったりとか、してないよ? ただ優花里さんが可愛いなーって思ったら、自然に♪」

 なんてお答えになる西住殿は……今まで見たことも無いような、いたずらっぽい笑顔をしてました。

 先週のエイプリルフール以来、今まで知らなかった西住殿の表情をたくさん発見している気がします。その時は喜んでいる余裕もありませんでしたが。


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