過去ログ - 女勇者「くたばれ化け物」
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3: ◆7SHIicilOU[saga]
2016/04/01(金) 08:18:24.98 ID:QoXFoNsZo

 蝶番が壊れんばかりに閉められた扉。
雇われた側の分際で雇用主にこの態度とは傭兵の程度の低さがわかる。

「あー……しんど」

 頭をがりがりと掻いてから身支度を整える。
ズボンを穿いてシャツを着て、剣を腰に携え軽装の防具を身に纏う。

 爆音が遠くから僅かに足元を揺らす。
この調子だと門は突破されたかもしれない。
流石にバカバカ人死にがでると面倒だ。

「……ふっ」

 三階の窓から身を躍らせる。
この程度の高さからの落下程度、なんの衝撃も感じない。
勇者としての身体能力。神の祝福。

 人間を辞めさせられ、化け物と闘う宿命を与えられて。
なにが祝福だと言うんだ。

「遅い」

 駆けて、走って。
二度ほどただ酒をカッ食らった角の酒場『バインシュ』を過ぎた所で、
だらしなく神官服を着崩した胸のデカい女に止められた。

「あん? 迎撃してたんじゃねぇの? なんでこんな所に居んだ?」

 


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