過去ログ - 先輩「図書委員の女の子っていいよなー」後輩「なに言ってんですか?」
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69:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 21:31:35.12 ID:lYTww3tx0

司書「本の世界はどこまでも優しいわ。私たちを違う世界に連れていってくれる。ここは……この図書室は彼女の心を守る要塞なのよ。彼女はここでなら心穏やかに過ごすことができるわ」

司書「あなたと関わり始めてから、彼女は私に色々な表情を見せてくれるようになったわ。それとはとても喜ばしいことよ。ただその代わり……」

司書「あなたと関わって彼女は脆くなってしまった」

男「脆くなった? どういうことですか?」

司書「閉じこもっていれば、自分の世界の中にいれば彼女はあんなに傷つくことなんてなかったでしょう。だけどあなたが再び教えてしまったのよ。外の世界というものを。誰かと関わるということを」

男「あいつが傷ついたのは……全部俺のせい?」

司書「そうとは言わない。でもここが彼女を守る居場所だったの。この静かな、誰も来ない図書室が彼女のゆりかごだったの。あなたは彼女をここから無理矢理連れ出すつもりなの? あなたにそんな権利がある? 彼女をまた傷つける世界に連れ出す覚悟はあるの?」

男「それは……」

司書「覚悟がないのならこの問題はあなたが無理に首を突っ込む必要は無いはずよ」

男「………」

司書「彼女のことは私達大人に任せておきなさい。必ず彼女を助けると約束するわ」

男「……ちょっと待ってくれよ」

男「そんなの納得いかない。こんなの俺の納得のいくハッピーエンドじゃない」




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