過去ログ - 西住みほ「堕ちていくほど、美しい」
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47:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:22:22.15 ID:ZVeZtIZf0
投下します。


48:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:22:52.21 ID:ZVeZtIZf0
*

大洗はよい町でした。

大きくはないけれど、素朴な人々が美しい町でした。
以下略



49:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:23:18.95 ID:ZVeZtIZf0

沙織さんがいて、華さんがいて、優花里さん、麻子さんがいました。

教室で、誰と話すこともなく、席にいて、ペンを落とし、消しゴムを落とし、拾おうとして机に頭を打つ醜態をさらしていた時、声をかけてくれたのは沙織さんと華さんでした。

以下略



50:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:24:00.36 ID:ZVeZtIZf0
その後のことでした。


51:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:24:27.18 ID:ZVeZtIZf0
「西住ちゃん?」


52:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:25:06.80 ID:ZVeZtIZf0

心臓がどきりと跳ね、命の危機を訴えます。

この時に私のところにきた3人は、生徒会の役員の方だとあとで聞きました。



53:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:25:33.72 ID:ZVeZtIZf0

「は、はい」

「大洗にようこそ。戦車道とってね〜」



54:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:27:11.21 ID:ZVeZtIZf0
3人は去って行きました。

石のように固まった私を、二人が心配してくれました。



55:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:27:54.88 ID:ZVeZtIZf0

「みほさん、大丈夫ですか」

「大丈夫...大丈夫だから」

以下略



56:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:28:20.68 ID:ZVeZtIZf0

「...何かあったのですか?」



57:津島[saga]
2016/04/03(日) 22:28:53.77 ID:ZVeZtIZf0
華さんの問いで、私は答えに窮しました。

そして同時に、ようやくできた友らしい友を喪いはしないかと畏れました。



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