過去ログ - 西住みほ「堕ちていくほど、美しい」
↓ 1- 覧 板 20
562:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:46:46.92 ID:DmRot5ES0
装填速度を速めることはできますか、と尋ねると、優花里さんは二つ返事で、可能ですと言ってくれました。
563:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:47:14.15 ID:DmRot5ES0
華さんは、行進間射撃でも可能ですが、0.5秒でも停止してくだされば確実に射抜きます、と言ってくれました。
564:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:47:43.14 ID:DmRot5ES0
全速で正面から背後まで一気に肉薄できますか、と尋ねると、麻子さんはひとこと、できると言ってくれました。
565:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:48:11.14 ID:DmRot5ES0
Saint. Glorianaのチャーチル相手には失敗したこの一手は、確実に弱点さえ射抜けば成功するはずです。
今度は逃がさない。
566:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:48:36.07 ID:DmRot5ES0
そして正対するティーガーTへ、私達は駆け始めました。
567:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:49:28.36 ID:DmRot5ES0
回りこむ直前、互いに一撃を交わし、転輪も履帯をも引き千切りながら、吸い込まれるように私達はティーガーTの背後へと回り込み、砲撃の音が重なって轟きました。
568:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:49:57.83 ID:DmRot5ES0
爆煙が周囲に満たされ、僅かな炎がいくばくか上がっているようでした。
569:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:50:23.50 ID:DmRot5ES0
ぼんやりと、遠くのキューポラに、間に合わなかった、という落胆の顔が見えました。
570:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:50:49.97 ID:DmRot5ES0
白旗は、ティーガーTから上がっていたのです。
571:津島[saga]
2016/05/26(木) 23:51:22.90 ID:DmRot5ES0
試合後、勝利の喜びに浸る皆さんを置いて、私は姉のもとに走りました。
私はどうしても、姉の言葉に関して、真意を問わねばならなかったのです。
633Res/117.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。