過去ログ - 双葉杏「不労働讃歌」 -SS速報VIP

過去ログ - 双葉杏「不労働讃歌」

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22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:22:13.50 ID:vXKU30Au0
===

　なんとゆーか、分っかんない街だな。それが、東京という場所の第一印象。
　
　ごちゃごちゃとそびえるビルの群れ。

以下略

23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:23:03.52 ID:vXKU30Au0
　
「航海士でもいれば、また違うものなのかな……っ！」

　自分の体ほどあるアタッシュケースを引きずって、息を切らして私は歩く。
　

以下略

24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:25:32.42 ID:vXKU30Au0
　
「うぅあー、あうぅー」

　鍵の掛かった玄関を開き、薄暗い室内にべちゃりと一歩を踏み入れる。
　突き出された両手はふらふらと宙をかき、さながらゾンビのようになった私は、前のめりでその場に倒れこんだ。

以下略

25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:26:21.09 ID:vXKU30Au0
　
「もーいいや……しばらくこのままで」

　生ぬるい床の感触を感じながら、瞼を閉じれば意識がすぅっと落ちていく。
　

以下略

26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:27:31.77 ID:vXKU30Au0
===

　ぺぺぺぺぺ……と、気の抜けたアラームの音が鳴っていた。
　
　私は布団の中、小さく丸まった体を伸ばすと、枕元に置かれた目覚ましのスイッチを切る。

以下略

27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:30:12.72 ID:vXKU30Au0
　
　にやりと口の端を上げて、鏡の中の自分に挨拶。
　
「……おはよう」

以下略

28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:31:48.42 ID:vXKU30Au0
　
　小さなテーブルの上に、焼きあがったばかりのトーストと目玉焼きを並べる。飲み物は、牛乳だ。
　
「いただきます」

以下略

29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:33:24.58 ID:vXKU30Au0
　
「さぁてと、お着替えお着替え……」

　制服に袖を通し、再び洗面台へ。歯磨きをして、櫛でざっとといだ髪を紐でくくって。

以下略

30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:34:48.82 ID:vXKU30Au0
　
　そんな調子で平日は学校に通い、家に帰ると簡単に家事や宿題なんかをこなしてから、
　ゲームやネット、漫画やアニメなど思いつく限りの娯楽（ただし、インドアに限る）をして日々を過ごす。
　
　休日になればとうとう家事もほったらかして、袋菓子片手にだらだらと時間を消化する。

以下略

31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/04(月) 19:35:19.54 ID:vXKU30Au0
ここまで。

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