22:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:39:33.73 ID:/dsnqPA80
ふと、彼女の声が聞こえた。
目を上げると、控え室のドアが開いた。
23:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:40:28.27 ID:/dsnqPA80
彼女がいた。
彼女を見た瞬間色々と溢れ出しそうになったが、さすがに堪えた。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:41:05.79 ID:/dsnqPA80
すると彼女は、いつもより茶目っ気のある笑顔を浮かべ、言ったんだ。
25:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:41:58.16 ID:/dsnqPA80
アタシの脳みそは正しく、停止した。
26:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:43:38.52 ID:/dsnqPA80
後半は前半よりも入れ替わり立ち替わりが激しい。
人数が増えたのはもちろん、物語自体も激化していくからである。
27:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:44:35.27 ID:/dsnqPA80
アタシは最初その手腕を認め合ったのだと思っていた。
ライバルキャラの実力をなかなかやるな、と認めるのはよくあることだし。
28:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:45:12.11 ID:/dsnqPA80
アタシはふと、思い至る。
役の表面に囚われないでというアドバイス。
29:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:46:29.37 ID:/dsnqPA80
分かってみれば簡単なことだった。
悪役も正義の味方も「目的」を達成するための「手段」が異なるだけで、根本的には似たり寄ったりなんだと。
30:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:47:30.82 ID:/dsnqPA80
後半の出番がやってきた。
ひとまず、かの大泥棒の信念は多少は理解できたと思う、多分。
31:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:49:30.56 ID:/dsnqPA80
後半が始まる。
台詞をトチらないように、役の気持ちを理解するように、そして何よりラブラブ連呼してくる彼女の声に顔がニヤけないように心がけた。
32:名無しNIPPER[saga]
2016/04/03(日) 00:50:31.87 ID:/dsnqPA80
全工程が終了し、控え室に戻って緊張の糸が解けたアタシは、皆に矢継ぎ早に今回の発見を語った。
延々と話し続けるアタシを見かねてようやく静止の声がかかったが、そうでなければアタシはずっと喋ってたかもしれない。
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