過去ログ - 【ガルパン】西住しほ「おかえりなさい」
↓
1-
覧
板
20
144
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:33:07.36 ID:iF80Ipuz0
みほ達本体に報告し合流するものと思いきや、BT-42が単騎で護衛のパーシングに突っ込み立て続けに2両を撃破。そのまま残り1両となった護衛車と戦闘を始める。同時にカールの居る中洲へ向かう橋から、後ろに乗せたCV33を89式が急ブレーキの勢いで投擲したのだ。
しかし距離が足らずあえなく失敗する。だがこれで終わらないが『大洗』である。完全にひっくり返った形のCV33が履帯を回転させると、そこにヘッツァーが全速で飛び乗った。さながら加速するジャンプ台のようにヘッツァーは跳ね上がりカールの砲門に上方から砲撃を放つのだった。
砲身や砲塔から黒い煙を吹き出しカールから白旗が上がる。
護衛車を引きつけていたBT-42だったが片車輪となり走行不能状態になりながらも、巧みな操縦によって片輪走行で接近し至近距離で砲撃。見事打ち倒す。恐ろしい技術力である、しほはBT-42の乗組員の名前を後で調べようと心に決めた
145
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:33:59.03 ID:iF80Ipuz0
BT-42は脱落したが、残り3両は無事である。カールを打倒した小隊達は本体へ合流するべくその場を後にするのだった。
千代「!!?」
しほ「...」フフ
以下略
146
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:34:52.53 ID:iF80Ipuz0
1人高揚していると前に座る千代が傘を落として魂消ている。以前に『大洗』の戦い方を見ていた私でもまた驚かされたのだ。初見だったであろう千代が驚くのは当然だろう。そもそも戦車を飛ばそうと考える者など普通いないのだ。観客達はその異質さに気が付くことなく派手な動きに興奮しているが、戦車道経験者は愕然としているだろう。
常に余裕の表情でしほと同様にポーカーフェイスの千代の驚きの表情に、しほは内心ご満悦であった。気が付けば雨は止み雲の隙間から日差しが指し始めていた。
反撃の知らせのように天候は切り変わりだし、戦況もまた大きく変わるのだった。
147
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:36:27.62 ID:iF80Ipuz0
―――――――――――――――――――――――――――――
=現在車両数 大学選抜24対22高校連合=
【試合観覧席】
以下略
148
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:38:22.68 ID:iF80Ipuz0
城壁のような高く分厚い壁に囲まれた遊園地跡は、その出入り口を3箇所に限ったマップであった。高校連合は各出入り口に中隊を構えさせ、敵が集中する場所に中央で待機させている予備戦力を援護に向かわせ迎撃するようだ。到着と同時にさっそく面白い動きが有った。各車両が配置につく中CV33のみ単独で場内を移動し建物に入っていく。何をするのかと思えばなんと、ジェットコースターのレール上に乗り上げ出したのだ。場内のほとんどの場所を見渡すように走るこのジェットコースターの線路を利用して、逐一敵の位置を知らせられるだろう。さながらそれはGPSであり、レーダーだ。感心していると大学選抜がやってきた。
149
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:40:28.99 ID:iF80Ipuz0
煙幕を炊き正面ゲートにて4両がデコイとなり、西裏門4両と東通用門へ15両と別れて進撃してきた。CV33のおかげですぐに本体が東通用門とわかったようだ。対応は早い。
しかし高校連合の迎撃舞台を押しのけるように超重戦車T28が現れる。以前のまほの様にT28を盾にし敵本体は園内へ進行を開始した。
高校連合は後退しながら攻撃を繰り返し、分散されぬよう上手く固まりながら攻撃を繰り返している。時間はかかるが安全に戦力を削れる縦深防御によって、進行を遅らせながら少しつづダメージを与えている。
急造チームだというのに上手く連携が取れていた。個々の能力が高い上に隊長格は皆優秀なのであろう。初めて組んだというのにみほの指示を的確にこなしている。
150
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:41:43.14 ID:iF80Ipuz0
別の各門でも動きがあった。南正門では敵3両のパーシングをほぼ同時に3両撃破。隊長格3人による3台の車両はまるで同じ教練を受けてきた仲間のように、完璧な連携をとってみせた。その無駄のない美しさは練度を表すには十分なものである。やはり今の若手選手のレベルは非常に高い。それを再確認して、しほは世界大会での選抜をより楽しみに思う。
西裏門では陽動と待ち伏せからのゲリラ戦によってパーシングを1両撃破。狭い道での先頭車撃破により敵進行を遅らせる。
151
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:42:15.50 ID:iF80Ipuz0
=現在車両数 大学選抜20対22高校連合=
ここに来て初めて高校連合が大学選抜の車両数を上回った。だが当然このまま上手くはいかない。何せ相手は変幻自在の『島田』が率いているのだから。嫌な予感というものは大抵的中するもので、今回もその通りとなった。
152
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:43:32.89 ID:iF80Ipuz0
分散を恐れ固まっていた高校連合だったが、それを逆手に取る形で包囲されてしまったのである。途中で気がついた高校連合だったが、既に逃げられなくなっていたのだ。
正門にて3両を倒したまほ達は残党の1両追って本体とは離れた位置にいた為遅れて、包囲網の形成を阻止できなかった。中央にて控えていたみほも間に合わず、包囲はほぼ完成しようとしていた。道中にて2両のパーシングを破るも、高校連合は16両が完全包囲されるという最悪の状況になってしまったのだ。
観客1「ああああ!そっちはだめだよ!」
以下略
153
:
◆5yXN2jIX2Y
[sage saga]
2016/04/09(土) 22:44:33.49 ID:iF80Ipuz0
モニターに移る完成間近の包囲に観客達は高校連合の負けを感じているようだ。斯く言う私も包囲網が完成してしまえばほぼ壊滅だろうと読んでいた。この局面をどう切り抜けるのか。少なくとも数両は犠牲にしなければならないだろう。仲間を盾として包囲網を抜ける作戦をしほは考えたが、それでも大きな損害がでる。しほが自分が隊長ならどうするか真剣に考え、モニターを注視する。
205Res/101.09 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【ガルパン】西住しほ「おかえりなさい」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1459615529/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice