過去ログ - 【ガルパン】西住しほ「おかえりなさい」
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90: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 21:55:32.98 ID:RVCvaGcC0

しほ「優勝までした学校を廃校とは、国の方針に反していますね」

理事長『うん、私としてもあまりに可哀想に思う。それに大洗の生徒会長が私のところに直訴に来てね。どうやら文科省まで殴り込みに行きたいそうだ』

以下略



91: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 21:57:33.91 ID:RVCvaGcC0

しかしただ物申すだけのつもりはないのだ。『西住』の門下を出た人物は各方面の有力者は大勢いる。戦車道を好む資産家や企業にも十分心当たりがあった。
プロリーグや世界大会に向けての動きは、まだ周知されていない。それを伝えるだけで彼女らは協力と支援を約束してくれる。戦車道を嗜んだものは現在戦車から離れていたとしても、皆その時の青春を忘れてはいないのだ。
それだけの魅力があり伝統がある武芸なのだ。
 それに社会人チームを有する企業も自身のチームの選手が選ばれずとも、スポンサーに確実になってくれるだろう。企業が社会人チームを作るのは、興行としての商売だけでなく純粋に戦車道が好きだからこそ設立しているのだ。役人の彼は戦車道を知らなさすぎる。
以下略



92: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 21:58:36.85 ID:RVCvaGcC0

西住邸の一室】

 やることが決まるとすぐに各方面へ向けた文書を書くため、筆を取った。すると庭の方より話し声が聞こえる。
 一方はまほであり、もう一方は久しく聞いていなかったみほであった。
以下略



93: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 21:59:18.11 ID:RVCvaGcC0

【西住邸しほの私室】

 書面を書き上げ私室へと向かうと、何やらまほがコソコソと私の机を物色している。

以下略



94: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 22:00:30.03 ID:RVCvaGcC0


 どうやら私の印鑑を持ち出していたようだ。みほの学校の書類か何かにつかったのだろう。友人と隠すのであれば、もう少し工夫して欲しいものだ。
まほが置いていった友人からのお土産は、大洗の特産品だった。ここまであから様なお土産を持った来たのなら、みほは本当は私と向き合うつもりだったのでは...。
 まほが余計な気を利かせなければ、みほと対面できてたのではと考え、しほは顔をしかめるのだった。
以下略



95: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 22:02:09.00 ID:RVCvaGcC0

――――――――――――――
【西住邸の一室】

蝶野「―――――――」
以下略



96: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 22:03:11.96 ID:RVCvaGcC0

【文科省 役人の部屋】

しほ「若手の育成なくして、プロリーグは成し得ません。これだけ考えに隔てりが有っては、私がプロリーグ設置の委員長を引き受けることはできません」

以下略



97: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 22:17:05.11 ID:RVCvaGcC0

 作戦通りしっかり釣れた。この生徒会長さんには随分と感心させられる。私は短い間でその堂々たる様と作戦を考え実行する姿勢に好感を持った。
学園を率いる彼女は優秀な人物のようだ。こういった若手が育つなら、学園艦教育というのは優れた教育方法なのではないだろうか。
 取り付けた約束は単純なものであり、大洗女子と大学選抜による試合で勝てばいい。それだけだ。あとは彼女達は試合で奮闘するのみだ。


98: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 22:18:24.23 ID:RVCvaGcC0

 ここからは私の番だった。予算面に関しての問題を解決するため、知る限りの企業や有力者へ支援協力を仰ぐ。プロリーグ設置委員の役員達にも、世界大会誘致に向けた広報をするように伝えてある。義援金の募集も行うように指示も出した。
 子供らが頑張っているのだ、裏側で備えてしっかりと支えるのが大人としての勤めである。予算面の問題が解決できれば、仮に負けたとしても学園艦の解体は取りやめにできるはずだ。
 しかし出来れば勝利して欲しい。生徒会長さんの頑張りや全国大会を優勝するために彼女らがした努力が報われてほしい。
だからこの勝負は彼女ら自身によって勝ち取って貰いたいものだ。


99: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 22:19:11.63 ID:RVCvaGcC0

 さて相手は『島田流』の彼女の娘だ。期せずして戦車道の2大流派対決となったのだ。みほは西住流とは異なるが、それでもその名を冠するに足る能力を持っている。純粋にどちらが強いかを知れるこの機会を私はただ楽しむのだった。



100: ◆5yXN2jIX2Y[sage saga]
2016/04/03(日) 22:19:47.07 ID:RVCvaGcC0

―――――――――――――――――
【島田邸客室】

千代「家元襲名おめでとうございます」
以下略



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