45: ◆wOrB4QIvCI[saga]
2016/04/05(火) 03:57:04.87 ID:IJ/WDnm00
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退院は一週間もすれば出来るらしい。検査の限り、今のところ脳に記憶以外の異常はない。外傷は打撲と腕の骨折だけだしギプスを巻けば自然治癒するからだった。ちょっと日常生活に支障は出るけどしばらくすれば問題なく復帰出来るだろうとのことだった。
記憶障害については、通院によってリハビリ形式になるらしい。私たちと会話することもリハビリになるから、どんどん会話をして欲しいと家族の人たちから言われたことだ。
ふと時計を見ると、もうすぐで面会時間が終わってしまう。先ほど帰った絵里は、酷い顔をしていた。……気持ちはとても、わかるけど。絵里は自分から恋人だったということを言うつもりはないらしい、思い出してくれることに。"穂乃果"に賭けたらしい。
絵里がそうするというのならば、私は……穂乃果に賭けてみよう。
真姫「穂乃果」
穂乃果「あ、真姫ちゃんっ」
あなたは絵里とどんなことをしてきたのかしら。あなたは絵里にどんな風に染められてしまったのかしら。でも"穂乃果"は今、眠っている。
穂乃果「さっきまでね絵里さ……ちゃんとふたりでお話してたんだー」
穂乃果「あんなに怖かったのに、あんなに優しい人なんだね?」
真姫「そうね、絵里は優しいわ」
こんな私より、ずっと優しくてずっと大人で、ずっと出来た人間。穂乃果にふさわしい、だろう。
真姫「どんな話をしていたの?」
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