過去ログ - 雷「もっと私に頼っていいのよ?」提督「ロリ母性にダメにされるぅぅ!」
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14: ◆7SHIicilOU[saga]
2016/04/05(火) 05:32:35.05 ID:SqFAehHXo

―――

「以上です」

 手元の書類から目を上げて赤城は俺の言葉を待つ。

「わかった発注させよう」

 提督の仕事で一番に一般人があげるのは作戦立案、指揮だろうけれど。
実際にそれらが占める全体の割合は一割二割程度に過ぎない。
軍隊とて金が動き人が動く一つの大きな会社で、中間管理職である我々の仕事の大半は
人員、設備、装備品・食料品等の管理、デスクワークに集中する。

 今赤城が報告したのも消耗品の補充等。
その量や金額、納品日などの確認である。
基本的には彼女等が気づいた時にそれぞれ艦種毎のまとめに伝えるのだが、
最終的にはやはり俺の所にやってくる。

「下がっていい」
「はい、失礼します」

 バタンと閉まる扉の音を聞いてため息を一つ。

「司令官?」
「っ!?」

 予想もしていなかった声に目頭を押さえていた手が跳ねる、
顔が前に勢いよくあがり声の出所へ向かう。

「……雷、いつから居た?」

 見知った駆逐艦。雷。
両手を後ろ手に組み、少し前のめりでこちらを興味深そうに見ていた彼女が居た。

「赤城さんと入れ替わりに入ったんだけど気づかなかったかしら?」

 バタンと閉じた扉の音。一度しかしなかったのにどうして、と思っていたが。
最初から扉の前で待機していて同時に出入りしたという事か。

「あぁ、気づかなかった。……どうした? なんの用だ」

 動揺を隠しながら問いかける。
いつも通りの俺でいつも通りに。


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