過去ログ - 【安価】 ガンダムビルドファイターズトライ・アズール【艦これ×GBF-T】
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◆6G6UiAPa1Q
[saga]
2016/04/05(火) 21:17:51.96 ID:XZ0y4UZk0
side-???-
《学生寮 ある部屋》
ダンボールから荷物を取り出して折りたたむ。 もう夜も遅いのに荷解きが終わっていないので眠れない。
宅配業者が渋滞に巻き込まれて遅れた煽りをモロに直撃していた。特に悪い事もしていない筈なのに。
「ここは、これ… これはこっち…」
タンスに衣類を仕舞って机に勉強の道具を整頓して並べ、本棚に本を仕舞う。
その中に『それ』は混じっていた。
「置いてきたのに…」
それは離れて暮らす『姉』からのプレゼントだ。 未開封だし今後も開けるつもりは無い。
ここだけの話、姉が大嫌い。 根暗コミュ症の癖に成績だけは一丁前で変な世界大会に出たり、『年上の女性』に惚れたりロクでも無い姉。
「それで、何時も蔑ろ…」
優秀な姉と比較され続ければこうもなろう。 本当なら速攻でこの未開封プレゼントもゴミ箱へとボッシュートしてやりたいが、それは当人の目の前でやってやりたいので今は我慢している。
だが、姉が両親から離れたがった理由もわかった気がする。 あれは毒、姉に対しては過干渉で自分は放置された。 だから、こうやって遠くに追いやられて離れた方が自分も楽だ。
「我ながら歪んでる…」
自覚はある。 でもこれだけはどうしようも無い、文句なら親に言え。
多分『ずれている』感覚もここから来ているのでは無いかと思う。
「『ずれている』、か…」
この感覚を抱き始めたのは何時からだろうか。 少なくとも小学生の頃からは抱えていたと思う。
周りから孤立してないだけあの姉よりは遥かにマシだろうが。
「さて、明日は早いので寝ましょう」
もう既に歯も磨いて明日の入学式の準備も出来ている。 因みに親は来ないそうだ。
まぁ、一々来られても嫌なだけなので丁度良い。 そして眠りに就く準備をしてベッドに潜りこむのであった。
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