過去ログ - 【安価】　ガンダムビルドファイターズトライ・アズール【艦これ×GBF-T】
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907: ◆6G6UiAPa1Q[saga]
2017/07/28(金) 03:20:13.49 ID:XIAUkgny0
萩風「はい、萩風特製おからドーナツです。ヘルシーに仕上げました」

海風「ものの見事に健康系のオヤツが出てきました」

霞「やっぱり拗らせてるわね…」

朝雲「未来じゃ瑞鳳先生が病気で亡くなった、だから健康第一で病気にならないようにする…　理屈はわかるんだけどね」

天津風「ここまで徹底的だと息が詰まるわ…」

萩風「そうでしょうか？　もう、慣れてしまいました。　お母様が亡くなって、姉さんが居なくなって、一人で生きて…」

神通「萩風…」

萩風「お母様みたいに病で床に伏せないように、そして姉さんが帰ってくるまで健康で居ようとして…

でも結局、姉さんは半年以上帰らなかった。　だから、こんな暮らしにも慣れてしまいました。　だから過去に跳んだと聞いた時、一時期自暴自棄になりかけましたよ」

神通「ごめんなさい…　私が、萩風に何も告げずに去ったばかりに…」

萩風「姉さんの気持ちは痛い程わかります。　だけど一言くらいは欲しかった…　私も一緒に、お母様を…」

残りの四人（お、重苦しい…）

萩風「だから私はここまで跳びました。　姉さんと共に未来を変える為に。その代償が例え私の消滅だとしても。

一億の命をターニングポイントの日、8月31日から生き残らせれば未来を変えられるかもしれないから。お母様が病気を克服し、生き残る未来を創れるかもしれないから」

海風「…変わらないかもしれないとしても？」

霞「言っちゃ悪いけど瑞鳳さんはある種の暴走特急、多分あの人は死ぬまで止まらない。　例え飛龍さん達が生き残っても、深海棲艦って化け物とは病気になっても戦うと思う」

萩風「それは、一番私達がわかっている事です。　お母様の生き様は私達が良く知っています。

だけど一縷でも可能性があるなら縋りたい、その気持ちが間違っていたとしても…　その可能性に私は賭けたいのです」

天津風「その先に、アンタ達が居なくても？」

朝雲「本末転倒過ぎるわよ、そんな話…　だって、アンタ達が消えちゃったら瑞鳳さんを生き残らせる意味が…」

神通「例えそうなってしまったとしても…　生きてるお母様にもう一度会えた、それだけで充分です」

萩風「私もです。　飛龍さん達が生き残れば恐らく私達は生まれ無いでしょう。　ですがもう二度と会うことの出来ない大事な人に会えると言うのなら、助けられるというのなら…

私は未来なんて要らない。　お母様が犠牲になった未来なんか、要らない」

海風（でも、それは一番瑞鳳さんが望んで居ないことだと思う…）

霞（自分の命を賭してでも守りたかった子供の未来を、子供自身の手で閉ざそうとしてるのよ…？）

朝雲（そしてその未来と引き換えにして母親の未来を創るって…　絶対、間違ってる…）

天津風（残酷な話よ…　多分先輩達はそれに気付いてる、でも止まれない…　あの人の娘である以上、二人は絶対に止まらない…）



朝雲「あれ…　これって、ガンプラ…？」

萩風「私も、部に参加した以上ファイターです。私も戦います」

天津風「でも、まだ未完成よ？」

萩風「きっと、来週までには完成させます」

海風「なら、戦術に組み込んでおかないと…」

霞「その時は、頼むわよ」

萩風（私は戦う。　お母様の誇りを受け継いで、お母様の下で…　例え私に何が待ち受けようと…）


小ネタ『萩風の日常』 終

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