233:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:41:35.28 ID:sikNvEjMo
「ん?」
思わずそっちを見ると、彼女ははっとしたみたいに顔の前で手を振って、
234:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:42:16.99 ID:sikNvEjMo
「ま、とにかく、向こうではうまくやってるみたいだね」
「うん……」
235:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:42:51.10 ID:sikNvEjMo
とにかく、部屋に荷物を置こうと思った。
そういえば、るーをどの部屋に泊めるのか、考えていない。
別に自分の部屋でも構わないんだけど、両親が何と言うか……。
236:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:43:28.75 ID:sikNvEjMo
いつだってそうだった。
喜びの基準も、悔しさの基準も、決めるのは俺じゃなかった。
誰かの反応をうかがって、自分が正しいのか、間違っているのかを決めていた。
237:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:44:00.57 ID:sikNvEjMo
「……タクミくん、なんだか、つらそうですよ」
「……あ」
238:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:44:26.62 ID:sikNvEjMo
と言って、彼女は俺のベッドに腰掛けて、ぽんぽん、と膝を叩いた。
「……なに?」
239:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:45:18.23 ID:sikNvEjMo
「……あれ?」
と、驚いたるーの声。
俺も自分で驚いた。
240:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:46:08.77 ID:sikNvEjMo
「重いです、重いです」
「よいではないか、よいではないか」
241:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:47:02.30 ID:sikNvEjMo
「すず姉が、つけていったら、って……」
「すず姉が?」
242:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 20:47:30.23 ID:sikNvEjMo
「い、いいから早く離してください!」
と、るーが俺の胸を両方の手のひらで押し上げようとする。
その手を、俺は掴んで、
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