281:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 00:48:26.06 ID:kC14h97wo
それを遮るみたいに、手のひらに触れる感触があった。
るーが、手のひらを重ねてきた。
「……どうしたの」
「だめですか?」
「暑くないの?」
「わたしは平気です。タクミくんはうっとうしいですか?」
「いや」
「だったら問題無いです」
「……かもね」
俺は少しだけ笑う。
たぶん、訊きたいことも、言いたいことも、いろいろあるんだろう。
それでも、俺の態度のあちこちから、いろんなものを察して、黙っていてくれている。
そのまま、離れずにいてくれる。
こんなひとがいてくれる時点で、思い悩んでも胡散臭い。
俺は恵まれてる。
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