305:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:49:26.84 ID:GNfKg3P3o
俺の表情を見て、るーは不満気に口をとがらせる。
「あのね、タクミくん」
と彼女は繋いでいない方の手の人差し指を立てた。
「あなたはもう少し、自分のことを認めてあげてください」
「……」
「もう少しだけ、自分のことを、好きになってあげてください。
あなたがいたことで、救われた存在がいるんだから」
どこかで、前にも、そんな言葉を聞いた。
……夢の中だ、きっと。
――もう少し、もう少しだけ、自分のこと、好きになってあげてください。
――あなたがそうあることで、救われる人がいるから。
夢。
――だから、先輩が苦しいときは、思い出してくださいね。
――先輩がいたから生きてきた存在がいたってこと、ちゃんと、思い出してくださいね。
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