過去ログ - 屋上に昇って.
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32:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:39:25.47 ID:IXgA3K/jo

 
「タクミくんが、生まれてきたこと、わたしは、うれしいって思います」

「……」

「タクミくんにとっては、ただ苦しいだけだったとしても、よだかさんのことや、小学生のときのことや……、
 猫のことも。わたしは、ぜんぶ、ぜんぶ、悲しいのが半分で、でも、半分はうれしいんです」

「……」

「そういうことの積み重なりで、悲しいことの積み重なりで、タクミくんが今のタクミくんになってくれたのなら、
 わたしは、よかったって、安心しちゃいます」

「……」

「そうでなかったら、きっと、わたしはタクミくんのこと、こんなに好きにならなかったと思う」

「……」

「だから、ね、タクミくん。もう少し、もう少しだけ、自分のこと、好きになってあげてください」

「……」

「あなたがそうあることで、救われる人がいるから」

 それは、
 本当に夢だったのか。

 だとしたらこれは、願望なのか、それともそういうふうに考えていた自分が、俺の内側に隠れていたのか。
 よくわからない。




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