343:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:36:23.69 ID:Fxr7uh8Eo
◇
しばらくしてから静奈姉はふてくされた顔のまま庭に戻ってきた。
どういう会話があったのかはわからないが、彼女はやけになったように缶チューハイをあけはじめる。
「どうせわたしは……」とか拗ねた声でうなりながら、ひとりで飲み始めてしまった。
やれやれ、と思いながら美咲姉に目を向けると、彼女は彼女で「まだ伸びるはず……」とかぶつぶつ言っていた。
庭の一角が負のオーラで満ち満ちている。
買い出しに行っていた静奈姉のお父さんが帰ってくるのとほとんど同時に、
ちい姉がるーとよだかのふたりを連れて戻ってきた。
「あ、タクミくん」「たくみだ、たくみ」
俺は珍獣か。
ふたりはそろってくすくす笑っていた。
どういう流れで、このメンバーになったんだろう。
まず、ユリコさんが遊馬兄を誘って、遊馬兄がちい姉を誘って、
どうせなら人数は多い方がいい、とかユリコさんに言われて、るーとすずを誘って、
そしたら、今はるーの家に泊まりに来ているよだかもついてくることになって……。
なんだか、想像するのが簡単すぎて他に思いつかない。
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