345:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:37:16.67 ID:Fxr7uh8Eo
そこそこの時間が流れたあと、
「もういいもん!」と急に静奈姉が立ち上がった。
その声にびっくりして、みんな彼女に注目した。
「遊馬くんのことなんて知らないもん! 勝手に幸せになっちゃえばいいんだ!」
「……あ、うん。そうする」
遊馬兄があっさり頷くと、静奈姉はしばらく黙り込んだあとめそめそ泣き始めた。
おいおいどうするんだこれ、と思いながら放っておいたら、いつのまにか眠り始めてしまう。
本人の親たちは平然としていたけど、残された子供たちはなんとも言えない空気にさらされた。
立ち上る沈黙を破ったのは美咲姉だった。
「お姉ちゃんは、変わらないね」
誰に話しかけるでもなく、そんなふうに、静奈姉の寝顔を眺めた。
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