361:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:48:24.13 ID:Fxr7uh8Eo
◇
「たっくん! 緊急事態です!」
と、ある日高森からラインが来て、招集をかけられた。
学校の近くのファミレスに行くと、ゴローと高森、それから嘉山が深刻そうな顔で待っていた。
「……どうしたの、みんな」
「遅いよたっくん! 聞いて、ゴロちゃんが――」
「待て、俺が話す」
興奮した様子の高森を遮って、ゴローが真剣な顔で口を開いた。
「実は、文化祭の、有志のステージ発表なんだけど」
「……うん。なに?」
「七月の半ばまでに、申請を出しておかなきゃならなかったらしくてな」
「……はあ」
「……」
「……なに?」
「出し忘れた」
「……ええ」
さすがに変な声が出た。
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