367:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:52:07.31 ID:Fxr7uh8Eo
喧騒と人混みにまぎれて、俺達は手を繋いで歩いた。
お互いの声すら聴き取りづらい流れの中で、俺達は話す内容すらろくに思いつけずに、ただ出店を見て回る。
「なんか……」
「……なに?」
「不思議な気分なんです」
「どういう意味?」
「さいきん、ずっと、ふわふわして、夢のなかにいるみたいなんです」
「……夢?」
「夢じゃ、ないんですよね?」
るーの方を見ると、彼女は視線を地面に落としながら、不安そうな顔をしていた。
俺は彼女のほっぺたをつねった。
「……なに」
と彼女は戸惑った声をあげながら俺と視線を合わせる。
396Res/275.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。