過去ログ - ちひろ「プロデューサーさんとの幸せな日々」
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23:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 04:37:29.53 ID:yjfF0art0

六日目


未央
「……これ、使ってみようよ」

 そう言って未央がベッドに置いたのは、黒い革のリストバンドだった。左右で一揃いの、縫製も革のなめしも上等なものである。バンド同士をつなぐ鎖も太く、こういったグッズにありがちなチープさは微塵もない。

 いかにも本職用といった雰囲気を醸し出しているそのアイテムを前に、男は沈黙した。どこで手に入れたのかと問えば、未央は顔を真っ赤にしてこう答える。

「つ、通販で。……その、プロデューサー、こういうの好きそうだし。わ、私も……興味、あるし」

 蚊の鳴くような声だった。男はどう返していいかわからず、じっと拘束具を見下ろしている。未央はある種の不安と期待に満ちた目で男をちらちらと窺っていたが、黙っているとそれだけで気恥ずかしさが高まってきた。じっとしていられなくなって、シャツを脱いだ。動かないのなら動かしてしまえばいいのだ。

 下着姿になった未央は、拘束具を男に押しつけると背中を向けた。ブラジャーを外し、それから後ろ手を差し出す。

「……つけてよ」

 眩しいばかりの背中に男はめまいを覚えた。瑞々しい肌を押し上げる肩甲骨と、健康的な背筋の起伏が得も言われぬ陰影を描いている。肩からうなじへかけての躍動的な稜線は芸術的で、恥ずかしそうに男を振り返るその横顔は、ただただ魅力的だった。

 男は未央の手を取り、細い手首に革を巻いた。白い肌と黒い革のコントラストに、太い鎖がどうしようもない背徳感を演出している。男があっけに取られていると、じゃらりと鎖が鳴った。未央が振り返る。向き直った少女は手を後ろに拘束されているため、たわわに実った乳房を晒すしかなかった。

「な、なんか……すごいドキドキしてきた。腕が動かせないって……へ、変だね……私、こういう趣味はないって思ってたけど」

 張りのある乳房の先端は触れてもいないのに硬くしこっている。男がそっと触れると、未央はそれだけで溜め息を漏らす。肌がやんわりと赤く染まっている。紅潮した乳房を軽く愛撫し、指先で肩まで撫で上げた。華奢な両肩を手のひらで覆うように包み込むと、未央が目を閉じる。男は誘蛾灯に誘われる羽虫のように愛らしい唇に口づけをした。ついばむような優しいキスはすぐに互いを貪る激しいものに変わる。舌と舌が絡み合い、唾液が滴り落ちては未央の乳房に垂れていく。

 口が離れた。未央は蕩けた目で男の股間を見つめ、そして何を思いついたのか、たまらなく淫蕩な笑みを浮かべて見せた。

「……ね、プロデューサー。ちょっとさ、やってみない? 私の頭をつかんで……お口を使っておちんちんしごくの。イラマチオ……っていうんだっけ。ほら、私いま抵抗できないじゃん? 抵抗できない女の子にさ、そういうヒドいこと……やってみたくない? 喉をじゅぽじゅぽって、してみたくない? ちなみに、未央ちゃんは……そういうの、されてもいいって思ってるんだけどな……?」

 男の目の色が変わった。未央の肩をつかむ指に力がこもる。いいのかと視線で問いかけてくる男に対し、未央はベッドに横たわり、大きく口を開けて見せた。濡れた舌先を誘うようにくねらせると、男の顔から迷いが消えた。服を脱ぎ捨て、未央の顔をまたいで膝立ちになる。

「うっわ、すご……興奮しすぎじゃない、プロデューサー? いまにも先走りが垂れてきそうなんだけど……」

 屹立した逸物を間近で見て、未央は上ずった声でそう言った。どくどくと脈打つ浅黒い肉棒が、熱気とともに雄の臭いを撒き散らしている。これが入ってくるのだ。喉に。おそらく手加減なしで。いまさらながら怖いと未央は思った。だがそれ以上に期待で胸が躍った。壊されるかもしれないという恐怖感よりも、壊されてしまいたいという願望のほうが強かった。

 優しい人だから、壊れたものを捨てるようなことはしない。だからきっと、壊してしまったモノにはもっと優しくしてくれる。たくさん気にかけてくれる。優しい言葉と、あたたかい手のひらを、もっとくれるはずだから。



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