過去ログ - 真姫「頬をたたいて」
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:17:36.04 ID:/w9AuZew0
てくびきっちゃった、なんてメールをしたら、あの人は仕事なんか放り投げてすぐに戻ってきてくれて、私を叱って、愛してくれた。
でも私は賢いからすぐに気づいた。
戻ってきてくれる回数が増えるってことは、見送る回数も多くなるって、線も赤も増えていくって。

てくびきっちゃった、なんてメールをしても、慣れない私の気持ちにあの人は慣れてしまった。


11:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:18:13.68 ID:/w9AuZew0
真夜中にこっそり潜り込んで、アイドルらしからぬ寝巻き代わりのジャージの中に滑り込ませ、薄い胸板に手を這わせても、頬を染めもしないし、声も出さない。
明日の朝早いから、そう言われると私は何もできなくなって、気持ちも欲も溜めたまま、どこにぶつけようか?どこに出してしまおうか?どこに消してしまおうか?とぐるぐる考えながら眠りにつく。

そんな日々を何ヶ月も過ごした。



12:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:18:59.52 ID:/w9AuZew0

テレビをつける。
まだ頬もぷっくりして、瞳も輝いていた自分が、にことおそろいの衣装に身をつつみマイクを握っていた。

そんな未来もあったのかもしれないと、夢を見る。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 19:19:53.61 ID:/w9AuZew0
真姫「……ちょっと冷たいかも」

真姫「少しだけ寒いなぁ……」


以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2016/04/06(水) 19:21:06.48 ID:/w9AuZew0
おわり


15:名無しNIPPER[sage]
2016/04/07(木) 22:30:34.31 ID:FU69nqYOO
もう少し見てたかったな


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