過去ログ - 【咲×金田一】京太郎「君にこの謎が解けるか!?」咲「赤月兎殺人事件」
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57: ◆SCTij9jzag[saga]
2016/04/07(木) 23:37:54.76 ID:ZqlwSCXbo



京太郎「どうかしたんですか? こんな夜更けに」

衣「……」

 確か、天江さんは零時には寝ると言っていた筈だ
 それがわざわざこんな時間に誰かの部屋を訪れるなんて……

衣「……嫌な、夢を見る」ブルッ

京太郎「夢?」

 腰掛けたベッドの上でぬいぐるみを抱き締めながら……天江さんは呟く

衣「父様と母様を失う前にも……似たような夢を見た」

京太郎「!」

衣「大切な人が……遠くに、消えていく。そんな、夢」ジワッ

京太郎「(怖い夢を見て……寝られなくなっちゃったのかな?)」

衣「だから……」

京太郎「でもなんで俺のところに? 透華さんやハギヨシさんの方が……」

衣「……衣は、子供扱いされでばかりだ」ムギュウ

京太郎「そりゃまぁ……」

衣「いつもトーカは衣を心配していて、ハギヨシは気にかけてくれている」

京太郎「……それは、天江さんのことを大切に想っているからですよ」

衣「……」

京太郎「でもまぁ、天江さんの気持ちは……俺も、少しだけわかります」

衣「え?」

京太郎「俺も……知ってのとおり、麻雀が激弱でして」ポリポリ

衣「……」コクッ

京太郎「強い部員である咲逹の足でまといなんじゃないかって、常に不安でした」

 俺がいることで、清澄高校麻雀部に泥を塗るんじゃないか
 俺の存在がみんなの邪魔なんじゃないか

 そう、思っていた

京太郎「でも、染谷先輩は俺を鍛えようとしてくれた。和は俺を認めてくれた」

衣「あの、ノノカが……?」

京太郎「はい。だから、俺が……清澄を復活させるんです」

 部長を失い、優希は心が折れてしまった
 それでも、咲と協力して、いつかは……きっと

京太郎「こんな俺ですら、想いを託されたんです」

衣「想いを……」

京太郎「いつかきっと、天江さんにもそんな日が来ますよ」

衣「……そうか」

 天江さんはぬいぐるみをずっと見つめ続け、何か考え込んでいるようだったが
 すぐに顔を上げると、朗らかな笑顔を見せてくれた

衣「うん、衣も頑張るぞ!」


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