過去ログ - モバP「望月聖にプロポーズされた」
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30:名無しNIPPER[saga]
2016/04/10(日) 21:22:53.82 ID:u5jCdPx3o
「……いや、その、もうちょっと歳相応にしてもいいんじゃないか」

というより、正直反応に困るのだ。
人によっては幻想的にすら見える容貌と大人しい性根。
考え方がちょっとアレなのは別として、穏やかな性根の優しく、丁寧な子だ。
もう少し、普通にしていても良いのではないか。

「歳相応……?分かりました。やって、みます」
「いや、別にお題を振ってるとかそういう訳じゃないから――」

そもそも普通、普通ってなんだ。
なんかこの子と話始めてからしょうもないことばかり妙に引っかかる。

「分かり、ました。パパ」
「悪い。やっぱやめよう」
「……でも、子供さんいても……おかしくない歳、ですよね?」
「やめて」

聖の純粋な疑問をぶつけられた俺の声は震えていた。

「ほら、友達とか好きな男の子とかそんな感じの――っむっ――」

言葉を続けようとした瞬間。

「大丈夫、です」

俺の唇に聖の人差し指が添えられる。
なにが?という心の中で浮かんだ疑問は聖の言葉で打ち消される。

「……わたしが、あなたのお友達で……親友で……す、好きな女の子です、から。あなたのほしいもの、全部あげます、から」

聖の頬は僅かに桜色に染まっている。

……いや、でも違うから。
俺の友達と仲良くらんらん、闇に飲まれよ。
とか恋人といちゃいちゃ出来なかったような無味乾燥とした学生時代をキミには過ごさないで欲しいとかそういう悲しすぎる理由で歳相応とか言った訳じゃないから。
むしろなんでそんなところに思考が着地したんだよ。

俺は聖の胸の中で再び泣きながら心の中で吠えた。


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