過去ログ - モバP「望月聖にプロポーズされた」
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7:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 21:38:28.42 ID:E3kjTPZio
 ◇

住宅街を外れて少し人気の少ない路地を歩くとその先には小さな教会がある。
特に敬虔な信徒、という訳ではないのだが、日曜日の午後四時半くらい。決まって俺は協会の近く、とある場所へ赴く。

ナウなやんぐらしく、教会から少し離れた荒れ地にあるペンキの禿げたベンチに腰掛け、軽く足を組む。

手入れされない半ば荒れ地と化した場所にぽつりと取り残されたように残されたベンチ。
当然周囲には人の子一人居らず、やや背丈の高い植え込みが自己主張をしているだけだ。

午前中からお昼ごろにかけては、教会で近所の子どもたちの聖歌隊とは名ばかりのなんちゃって合唱団が好き勝手活動していたりするのだが、この時間になると静かなものだ。

―――そろそろだ。

瞼を閉じて、耳を澄ます。
小さな声が流れてくる。
鼻歌交じり、囁きのような旋律。

天使の歌声を聞ける日はきっといいことがある。そんな気がするのだ。

 ◇


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