過去ログ - 艦娘想歌ver.cover【艦これ短編ss 】 -SS速報VIP

過去ログ - 艦娘想歌ver.cover【艦これ短編ss 】

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1: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 22:46:54.45 ID:Ecn7lBDp0
ちょっとした思いつきです。短編をいくつか。
各短編の最後にオマージュした曲の名前を載せます。

ヘタクソな文ですが読んで下さる方はどうぞ宜しくお願いします。

世界観等の設定はその都度テキトーに変えています。ご了承ください。

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2: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 22:50:10.58 ID:Ecn7lBDp0
『この雪にくちづけを』

3: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 22:56:20.65 ID:Ecn7lBDp0
｢ーーー！……司令官！見てください、これ！｣
｢おー……息が白いのな｣
｢すごく白い……煙みたいですねっ！｣

4: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:08:48.93 ID:Ecn7lBDp0
それからしばらく歩いて鎮守府に近くなり、俺と吹雪は人通りも少ない道を歩いていた。

夏にはこの道の脇を埋める見事な向日葵も鳴りを潜め、辺りはすっかり枯れ木だらけだ。

先程まで明るかった空は暮れかかり、遠くの方に寂寥感を残して夕焼けが広がる。

5: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:13:08.87 ID:Ecn7lBDp0
｢しっかしよぉ提督。吹雪にはうだつがあがんねぇんだな！｣

吹雪率いる第一艦隊は既に出撃した。

6: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:32:46.04 ID:Ecn7lBDp0
｢作戦完了です！お疲れ様です！｣
｢………………ご苦労さま。報告頼むよ｣

7: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:37:41.51 ID:Ecn7lBDp0
｢司令官……大丈夫ですよ。私達、艤装をつけていれば頑丈なんですから｣

｢……俺は。次の春をお前と過ごせないことが怖い。次の夏をお前と過ごせないことが怖い｣

8: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:44:19.31 ID:Ecn7lBDp0
どちらからともなく、お互いがひとしきり泣き終えたタイミングで離れた。

時計の分針が、既に半周を回ろうとしている頃だった。

9: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:50:11.97 ID:Ecn7lBDp0
｢嘘だよ嘘、冗談だ｣
｢……司令官、嫌な冗談はやめてください｣
｢そんな怒んなって。間宮奢るから、な？｣

｢ま……間宮さん……？！いや、でも……｣

10: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:52:46.44 ID:Ecn7lBDp0
以上、吹雪ちゃんの短編でした。

すぐ分かってしまった方もおられるとは思いますが、曲は冬の口笛。スキマスイッチの曲でした。

11: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:56:51.62 ID:Ecn7lBDp0
さて、次は修正不可能なレベルで失敗した書き溜めを晒そう。

12: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/09(土) 23:59:51.87 ID:Ecn7lBDp0
時間を経て溶けた氷がグラスの中でカラリと音を立てた。

この音が私は好きだ。

しかし、今はなぜか心地好く感じることができない。

13:名無しNIPPER[sage]
2016/04/10(日) 00:01:44.55 ID:cz19QMmuO
(ΦωΦ)ﾎﾎｫ…

14: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:08:07.96 ID:UPGro4jz0
タイトル入れ忘れた。

『それでも』

15: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:10:13.83 ID:UPGro4jz0
｢この宝石はな、"天使の微笑みと祝福を"って意味があるらしいんだ｣

宙に消えた会話を再び捕まえるように、提督が口火を切った。

｢だから、この石を持っていれば結婚の後も上手くいく、なんていう風に言われるらしい。……上手く出来てる、なんて思ってしまうな｣

16: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:12:35.27 ID:UPGro4jz0
｢……カシスソーダか。お前がここに初めて来た時に出した奴だな。懐かしいチョイスじゃないか｣

｢……なんだ、覚えていたのか？貴様のことだ、忘れているかと思っていたが｣

そう応じてくつくつと笑うと、やや顔を顰めた。

17: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:13:56.39 ID:UPGro4jz0
グラスの中で氷が立てる音は、時間が経つことを教えてくれる。それが悲しい時であれ、楽しい時であれ……

永遠を望む時であれ。

だから私はこの音が好きなのかもしれない。

18: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:17:21.50 ID:UPGro4jz0
｢なあ、那智よ｣

｢今まで、ありがとうな｣

｢後生……というわけではないが、これは俺にとっての一区切りなんだ｣

19: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:19:11.31 ID:UPGro4jz0
もう、止まることは出来ないだろう。

ここから踏み出したら、止まれない。

グラスを傾け、少し呑む。

20: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:22:51.43 ID:UPGro4jz0
この曲、氏の曲の中でも一二を争う名曲だと思います。
曲はeven if。平井堅の曲でした。

21: ◆4FDqjZY28A[saga]
2016/04/10(日) 00:26:21.82 ID:UPGro4jz0
ちょっと読み返して、私のss後味悪すぎ……？！ってなったので、ちょっくら那智さん救ってきます。

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