159: ◆m03zzdT6fs[saga]
2016/05/12(木) 02:51:05.01 ID:CcDOu7THo
『――ようやく、終わります。”二兎追い人”の旅路が。やっと捕まえることができました』
「……はい。ようやく、捕まえてもらえるのですね」
『待たせました、文香さん』
「はい……待ちました、Pさん」
『文香さん』
「はい」
『僕と付き合っていただけないでしょうか』
「――喜んで」
文香さんが涙を流す。僕も同じように涙を流した。
じっとその青い瞳を見つめて。文香さんも僕をじっと見て。
「ずっと、好きでした。そして……これからも、ずっと好きです、Pさん」
僕たちは短い、短い口づけを交わす――。
――これは二兎追い人と、そんな男にに寄り添ってくれた栞の物語。
165Res/170.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。