過去ログ - 小日向美穂「私が死んだ夜、卯月ちゃんは日向のままで」
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143:名無しNIPPER[saga]
2016/04/22(金) 20:22:09.69 ID:P3mMd5hUo
蘭子ちゃんの目はなぜか潤んでいて、

それでいてどこか寂しそうに私を見つめるのでした。

「美穂ちゃん……それは美穂ちゃんがただ……」


鬱陶しいな。


そう思い始めた途端、蘭子ちゃんの言葉は意味を失い

ひとつの旋律のような音の連なりになって私の耳に聞こえてきました。

目の前には何か一生懸命になっている蘭子ちゃんの姿だけが映りました。

そういえば、と私は思い出します。

蘭子ちゃんと話をすると、時々こんな不思議な感覚をおぼえるのでした。

この子の人形のように綺麗な肌と顔立ちが私の美意識に語りかけて、

気付くと、彼女の輪郭だけが私の思考を支配してしまう……

今回のそれは顕著でした。


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