過去ログ - 小日向美穂「私が死んだ夜、卯月ちゃんは日向のままで」
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39:名無しNIPPER[saga]
2016/04/14(木) 22:20:48.56 ID:4IhdFTFpo
そんな風に蘭子ちゃんの姿や態度しか見ていない私にとって、言葉は意味を持ちません。

私はただ、そうしている蘭子ちゃんの初心なあどけない仕草を、

どうしたら手懐けることができるだろうかと、そんな事ばかりを考えていました。

「蘭子ちゃんがそう言うなら、きっと素敵な場所なんだね」

私はそうやって優しく語りかけ、これに彼女が嬉しそうに見つめ返してくれるのを期待するのです。

「……私で良ければ、今度一緒に行ってあげるよ」

そして蘭子ちゃんは、やはり子供らしい正直な眼差しを私に向けて、こう言うのでした。

「本当? ありがとう!」


ああ、もし私に妹がいたなら、きっとこんな気持ちなのだろうと、

私は変にこそばゆいような、むずがゆい優しさを二人の間に垣間見ていました。


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