過去ログ - 【モバマスSS】双葉杏、王さまになる
1- 20
100: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/04/21(木) 19:46:38.58 ID:wvYa2Gcj0

 だけど、彼女はそんな私の手元からゲーム雑誌を取り上げると、
 聞き分けのない子供に言い聞かせるよう、なぜそんなことをしちゃだめなのかって理由を説明するのだ。

 そしていつもこの話は、お行儀が悪いからってところに収束していくんだけど。
 
「分かった、分かったから。でも後でちゃんと返してよね。まだ読んでないところがあるんだからさ」

「分かれば、よろすぃのです。ほら、スープも飲み頃、デザートのフルーツもいるぅ?」


 そんな他愛のない会話をしながら過ごす、朝のワンシーン。でも、この何気ないやりとりが良いのだ。
 一人でいた時には決してできなかった、会話のある食卓。
 
 それは私に、久しく忘れていた「団らん」の喜びを思い出させるには、十分すぎる程の変化だった。
 
 朝食を食べた後は、きらりが食器の片づけをしている間に、私は自分の身だしなみを整える。
 つまり、あれだけ面倒くさがっていた寝癖を直す作業に入るのが、二つ目の変化。
 
 姿見を見ながら、寝癖直しのスプレーを使って髪をまっすぐにとかしていく。
 「身だしなみには気をつかう」、それはきらりと私の間に結ばれた「協定」の内の一つ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
147Res/120.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice