8:名無しNIPPER[sage]
2016/04/13(水) 00:36:51.59 ID:U4FV2YA20
龍鳳「…………」ぐすっ
提督「……龍鳳……」
龍鳳「……すみません。こんなこと、艦むすの私が言うことじゃあありませんね……やめます」
提督「……そうか……」
提督「しかし……だ。艦むすの龍鳳としてはそこでやめてしまっていいのかもしれん。だが、貴様はどうなのだ?」
龍鳳「私……ですか?」
提督「そうだ」ガバッ
龍鳳「きゃっ!」
提督「艦むすの龍鳳でなく、俺の好いた、今俺の腕の中に居る貴様はどうなのだと聞いている」
龍鳳「……ていと……く……」
提督「こうすれば、小さな貴様など誰も見ることなどできはしないだろうよ」ぎゅっ
提督「だから、貴様のその心の内の音を俺に聞かせろ」
龍鳳「て……いと…………」ポロ…
龍鳳「ふぁぁぁぁぁぁっ……!怖かった、辛かったんです!」
提督「ああ」
龍鳳「ただただ死んでいく人たちを見るのが……!必死で笑っている姿が痛かった!夜、一人でこっそり泣いている姿が辛かった。家族の写真を胸に秘め、飛び立っていく人が……悲しかった……」
龍鳳「どんなに辛くても、どんなに悲しくても、私にできることは見ていることだけ。ただ、見送ることしかできなかったんです」
龍鳳「……そんな辛い想いをするのなら、私なんて、初めから居なければ良かった。そうすれば、死ぬ人はもっと少なかったのかもしれない。私が居たから、彼らは死ななきゃならなかった……」
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