過去ログ - 龍鳳「咲かずやはあらぬ 桜花」
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9:名無しNIPPER[sage]
2016/04/13(水) 01:59:02.52 ID:U4FV2YA20
提督「……同時を生きることのなかった俺が、貴様をどうこう言う資格がないのは分かっている。だから、俺は貴様のその考えを否定せんよ」

提督「……だから、もしもの話をするぞ」

龍鳳「…………」コクン

提督「きっと、俺がその時代に生きていれば……俺も桜花に乗ったやもしれん」

龍鳳「……い……や、いや……です」ぎゅぅっ

提督「まあ、聞け。……それは何故か。守るためだ」

龍鳳「…………」ぐすっ

提督「親であったり、兄弟であったり、恋人であったり、友人であったり……人によって色々と理由はあるだろう。しかし、誰かを守りたい。その一心があれば、俺は必ず銃を取る」

提督「もし、そのための手段が桜花しかないのであれば、俺は迷わず桜花に乗るだろう」

龍鳳「……だめ、だめ……そんなの私が耐えられない……」

提督「…………結局の所、それ、なのであろうな」

龍鳳「……?」

提督「くっくっ……貴様はよく俺に何と言っているか、気付いているか?」

龍鳳「…………」フルフル

提督「で、あろうな。何せ俺も今の今まで気づかなかったのだからな……。なあ、龍鳳。貴様は何故出撃したがる?」

龍鳳「――!」ビクッ

提督「ああ、そうだ。俺も貴様も、同じ気持ちだったのだなぁ……」

龍鳳「提督……も?」

提督「もちろんだ。もし俺が戦えるのならば、俺が艤装を背負って征くところだ」

提督「……しかし現実は違う。俺は戦いに征く者の背を見送ることしか出来ない。それを歯がゆく思っていた」

龍鳳「……提督……提督も、私と同じ気持ちだったんですね」



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