過去ログ - めぐみん「カズマは私達どっちを選ぶんですか」カズマ「魔王を倒した後にも祝福を!」
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32:1 ◆otNZqYYssM[saga]
2016/04/14(木) 19:53:48.86 ID:tlHvgM2rO
「あー、その、学校、どうだった?」

あまりにも耐えられない空気だったので話題を振った

そう、学校だ

ないとは思うがもしかしたらアイリスが気に入ってくれなかったかもしれない

それならそれで仕方ないのだが

「とても、とても楽しかったです。あんな嬉しい贈り物を頂いたのは初めてです!」

……どうやら杞憂だったようだ

ならよかった

これでアイリスがGOサインを出せばきっと学校だって作れる

「そっか、だったら本当にそのうち学校作っちまえよ、実はもうその段取りは出来ててさ、後はどういった人達がそこで学ぶかって所でもめててさ」

「けど、やっぱり学校って市民とか関係なく使える場所なんだよ。アイリスもそう思うだろ?けどクレアとかが危険だって猛反対してさ」

「でもまぁ、今回出店して、ちょっと最後はトラぶったけどそんな悪いことをしようとしてる連中ばかりじゃないってわかったんじゃないか?あいつらも」

「だから、後はアイリスが……」

「そこに……」

俺が照れ隠しで早口に説明しているとアイリスが話に割り込んできた

その顔はとても寂しそうだ

「……アイリス?」

「そこに……お兄様達は含まれないんでしょうか」

まるで縋るように、今にも泣き出しそうな顔で呟いた

「……それは」

「私は……めぐみんがいて、ダクネスがいて、アクア様がいて……そしてお兄様がいる……そんな学校生活が送りたいです」

搾り出すように……そうアイリスは言葉を繋いでいく

「めぐみんと毎日のように喧嘩して、ダクネスがそれを止めて、アクア様が何かトラブルを起こして、でもお兄様が最終的になんとかしてくれる……そんな……そんな日常が……」

「アイリス……」

「……お兄様……いえ、勇者、カズマ様」

何かを決意したかのように先ほどとは打って変わってキリっとした顔つきになったアイリスはそのまま俺に告げた

「私と、一緒にこれからの人生を歩んで頂けませんか」


……何ですと?



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