過去ログ - 男「俺には幼馴染はいる。けれども馴染みがある訳じゃない」
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14:1 ◆EZarcElGGo[sage]
2016/04/16(土) 16:05:30.62 ID:HE6Ie6z90
翌日、学校に行くと、俺の席で男友が座っていた。その周りにはバスケ部のメンバーを中心に男子が集まっていた。

男「おはよう」

男友に挨拶したが返事が返ってこない。顔を顰めているだけだった。周りの男たちも顔を顰めていたり、あるいはにやけていた。

男「なんだよ。男友、気が悪いじゃねーか。昨日のカラオケの件か?」

男友は何も言わずに席を立ちあがった。そして「ちょっと屋上への階段に行こっか?」と言った。

 屋上への階段は普段人がいない。どの位いないかと言うと、偶に煙草の吸殻が発見されて全校集会で注意喚起が行われる位である。そんな人がいないところに男友を始め、男子一行様が現れた。まるで市中引き回しの様に俺をそこに連れて行った。


男友「さあて? 真相を聞かせてもらおうか?」まるで裁判官の様だ。

男「真相?」

男友「女と付き合っている事だよ?」

男「はぁ?何を誤解してるんだ?」

男友「昨日二人で帰っている所を見たんだよ。この眼でなぁ」

男「あぁ、確かに帰ったよ。 でm」

男友「付き合ってないのに二人で仲良く帰るかぁ?」

男「話を聞けよ! 確かに帰った。でもたまたま居残り練習で一緒になって流れで一緒に帰っただけだよ。 なんだよ一緒に帰っただけでカップル認定しあがって。小学生か?」

男友は黙ったまんまだ。周りの男子も「何だデマかよ」とか「いきなり過ぎるよなぁ」とかざわついていた。

男友「…じゃあさ、男は女の事かわいいと思ってたりしてる?」

男「ん〜可愛いと思うけど、好きとか付き合いたいとかはないかなぁ」

 確かに掛け値なしに女は可愛いと思う。幼が大人っぽい美人とは対称に女は活発で元気で可愛いという形容詞が似合っていた。ただ、付き合いたいとは考えてない。嫌いなわけじゃないけど、俺は彼女を持ちたいと思った事は無い。髪の毛を弄ってまで彼女を得たいという気持ちが理解できないから絶食系かもしれないけど、そもそもあまり人付き合いをしたくない性分が大きな原因である。一人の方が楽と思うからである。

男友「とりあえず帰っていいかな? あと、裏付けしたかったら女に聞いたらどう?」

そう言い、俺は教室へ戻った。



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