過去ログ - 塩見周子「日だまりの彼女と冷たい頬」
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◆ULuwYLs/ds
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2016/04/16(土) 11:52:01.47 ID:zDygpkaw0
手持ちのお菓子を消費しつつ、相変わらず起きる気配が無い志希ちゃんについて考える。
彼女がこの事務所に入ってきたときから遠くで眺めていても、その異常性がすぐに分かった。
以下略
12
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 11:54:02.54 ID:zDygpkaw0
そんなことを考えていたら、のそっと音を立てながら志希ちゃんが目を覚ます。
「おはよう志希ちゃん」
以下略
13
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 11:55:00.62 ID:zDygpkaw0
ーーーーー
ーーー
ー
14
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◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 11:57:41.95 ID:zDygpkaw0
「ふむふむ、愛かぁ。恋なら親和欲求とかニューペプチドの分泌とかだと思うんだけだなぁ〜」
間延びした声で思いついた限りの脳のメカニズムやらなんやらを説明してくれる。
以下略
15
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 11:59:19.81 ID:zDygpkaw0
訂正
「そうそう。お花と言えばさ〜? この前周子ちゃんが摘んで来てくれたシロツメクサがあったよね?」
16
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 12:03:03.50 ID:zDygpkaw0
ーーなるほど。
せっかくあたしが志希ちゃんを想いながら詰んだ綺麗なお花はこうやって無くなっていくんだ。
以下略
17
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 12:06:00.16 ID:zDygpkaw0
「見て! 志希ちゃんの超特製フレーバー!」
ばばんと取り出したアトマイザーに透明の液体が入ってる。
以下略
18
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 12:07:43.87 ID:zDygpkaw0
さっきよりも近い距離で志希ちゃんの匂いを感じる。
呼吸をひとつする度に脳いっぱいに、肺いっぱいに。
以下略
19
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 12:09:32.94 ID:zDygpkaw0
少し動こうとした時にガサッとあたしの手元にあった何かにぶつかる。
視線を落とせばそれは撮影用の映画の台本で、めくれているページの上に桜の花びらがはらはらと舞落ちていた。
以下略
20
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 12:10:26.10 ID:zDygpkaw0
「失踪なんてしないでよ?」
もう一度、念を込めて志希ちゃんに話す。
以下略
21
:
◆ULuwYLs/ds
[saga]
2016/04/16(土) 12:11:42.42 ID:zDygpkaw0
さあぁ……と風が吹いて志希ちゃんの髪が揺れる。
真上にあった木の枝も揺れて桜吹雪が舞い、そこにぽっかりと日が照っていて、まるでスポットライトみたいだなんて思ってしまって。
以下略
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